時空の守者-第五章- 手紙1

自慢じゃないが、オレは大抵の事をこなせると思う。
何をやっても適度に適当にこなせるから、一生懸命になったことなんてないのだ。
要領がいいのだろう。
テストでそこそこより上の点を取るのは簡単なことだし、
運動だって適当にこなせば、そこそこいい成績が付いてくる。
流されるままに生きていれば、適度に楽な人生を過ごせる。
人に羨ましがられるし、オレ自身も得に生まれてきたなと思う。
でも。
時々、それがつまらない。
まあ、でも、それが人生ってもんだと思えば、それだって諦めがつく。
人間諦めが必要なんだ。