15.命果てるその日まで

「命果てるまで近藤先生をお守りする事。それが私の生きる道なんです」
「命果てるまでって、私が果てさせませんから!」
「神谷さんが守ってくれるんですか?」
「勿論です!私はずっと沖田先生のお傍にいて、私がずっと先生をお守りするんですから!」
「命果てても?」
「はいっ!」
「だったら私は安心だなぁ」
「・・・はい?」
「だって命果てるまで、命果てても、神谷さんはずーっと傍にいてくれるんですよね?」
「え・・・あっ!」
「あはは。気付くの遅いですよ」
「そっそれは言葉の綾というか、何というか~~~」
「駄目です~。武士に二言は無いんですよ~。約束しましたからね」
「・・・っ・・じゃあずっとずーっと傍にいますから覚悟して下さいね!」
「はいはーい」
「先生ってば真剣に聞いてなーいっ!」
「神谷さん、離れちゃ駄目ですよ~」
「先生の足が速いんです!」

2011.08.28